はじめよう!無香料生活@埼玉の会

「無香料」の日用品を選んで、身体と環境にやさしい生活を始めませんか?

リーフレット「知ってますか? 香害」を改訂しました!

「知ってますか? 香害」のリーフレット(チラシ)を【改訂】しました❣️
五省庁と埼玉県のポスター画像を新しいものにし、マイクロカプセルの画像をNHKニュースのもににしました。
その他、内容も少し修正いたしました。以後、こちらをご利用ください。
B5サイズで両面印刷し、下の写真のように二つ折りにすることを想定していますが、
小さいと感じる場合はお好きなサイズに拡大してお使いください。



※こちらの写真は旧バージョンのままです。記事の最後にあるPDFは新しいものになっています。
※ オススメ洗剤チラシは、こちらでは配布していません。


ご利用の際は、以下の注意事項をお守りいただきますよう、よろしくお願いいたしますm(__)m


🍀個人の方🍀
保存、配布、SNSなどへの画像の転載など、ご自由にお使いください。
ただし、PDFファイルを紹介したい場合は、PDFそのものではなく、こちらのブログ記事をリンクしてください
データのみが拡散し、悪用されることを防止するためです。ご協力お願いします。
(データはこの記事の最後にあります)

イラストを含めて著作権があります。改編や一部分の切り取りはご遠慮ください。
Tシャツの「イタふくちゃん」は、会員のコマさん&ハタ子さん作画のオリジナルキャラクターです☺️

金銭が発生する利用は禁止です。
《例》印刷代を徴収して配布、有料の勉強会での利用など

個人の方でも、大きな規模で利用される場合は、後日問い合わせがある可能性もありますので、
このブログかTwitter経由でご連絡いただけるとありがたいです(ご連絡必須ではないです)
《例》全校生徒への配布、講演での利用など


🍀団体や講演会などでのご利用🍀
事前に、このブログかTwitter経由でお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

↓PDF
drive.google.com


リーフレットのご利用についてのお問い合わせは、こちらから↓
https://mukouryoulife-saitama.hatenablog.com/entry/2022/06/04/201620

お問い合わせについて

「知ってますか? 香害」リーフレットの利用方法や、会についてご質問がある場合は、下記のメールフォームよりご連絡ください。

ブログの記事へのご質問やご感想などは、コメント欄にお願いします。
資料を提供してほしいなど、新たに情報を収集・提供・作成をするようなことはできません。
また、ブログと関係ないことや、メール対応の必要性が感じられない事柄にはお答えいたしかねます。
(スパム防止のため返信しない場合があります)

お問い合わせやコメントへのお返事には、数日お日にちをいただくことがあります。
ご了承ください。
よろしくお願いいたしますm(__)m


↓メールフォームはこちら
お問い合わせ(はじめよう!無香料生活@埼玉の会)

イタふくちゃんと一緒に香害と化学物質過敏症について考えよう

当会の会員さんが、香害(こうがい)と、化学物質過敏症を啓発する動画を作成してくださいました!

クラスメートの衣類に使われている柔軟剤や洗剤の香料臭(化学物質)で、学校に行けない子がいる問題について、
オリジナルキャラクターの「イタふくちゃん」と一緒に考えるものです。
お子さんでも分かりやすい内容で、ラストにかわいらしい歌もあります。

ぜひ皆さんで一緒に、口ずさみながらご覧ください🍀

youtu.be

洗濯でマイクロプラスチックが大量に放出されている!

近年、プラスチックによる環境汚染が大きな問題になっています。

「容器包装リサイクル法」によりレジ袋が有料になりましたし、ペットボトルや卵のパッケージなどをリサイクルに出す方も多いでしょう。

そうしたプラスチック製品は、使用後に環境に放出されてしまうと、紫外線や熱、風波などの力で細かくなり、「マイクロプラスチック」になります。

マイクロプラスチックとは、5mm以下のプラスチックで、目に見えない極小のものも含みます。

マイクロプラスチックは、海や大気中から見つかっている他、魚や、人間の胎盤からも見つかっていて、母体から発達中の胎児に伝達される危険性も指摘されています。

 

けれど、マイクロプラスチックは、プラスチック製品が劣化して細かくなったものだけではありません。

一次マイクロプラスチックといって、製品にはじめから配合されているものがあります。

最近問題になっているのが、柔軟剤や液体合成洗剤に含まれているマイクロプラスチックです。

テレビCMで「香りが続く」「香り弾ける」「動くたびに消臭」などと宣伝している柔軟剤や液体合成洗剤には、PM2.5サイズほどのプラスチック樹脂製の「マイクロカプセル」が配合されています。

そのカプセルの中に人工香料や消臭・抗菌成分を封じ込めて、少しずつ弾けさせることで効果が長続きしているのです。

柔軟剤のキャップ1杯に、1億個以上のマイクロカプセルが入っている商品も。

 東京大学の調査では、シジミから柔軟剤のマイクロカプセルと人工香料が見つかっています。

“香り” と一緒に吸い込んだ場合は、肺の奥にマイクロプラスチックが入りこんでしまいます。

EUでは、環境にも人体にも悪影響だとして、マイクロカプセルも含めたマイクロプラスチックを日用品に入れることを禁止する方針です。

石けん洗剤や無香料の洗剤を利用することで、そうした害を防ぐことができます。

 

また、イタリアの研究では、ポリエステルの衣類を洗濯すると1gあたり700~4000個のマイクロプラスチックが放出されるとの報告もあります。

なるべく天然繊維の衣類を選ぶことも大切です🍀

 

↓🌟柔軟剤や合成洗剤に含まれている「マイクロカプセル」の危険性について、大学の研究者や医師の見解、EUの対応などが分かる10分のニュース動画です

🌟「合成香料を内包したマイクロカプセルが水界生態系に与える影響の検証」東京大学科研費

https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-17K20041/17K20041seika/

香りのエチケット 川越市長の呼びかけ

『広報 川越』に、川合善明市長の「香りのエチケット」についてのコラムがあります。
本当にその通りだと思います。一部引用します。


🌟市内の子育て世代のお母さんのグループから、児童生徒の衣類に柔軟剤の使用を抑制するよう啓発して欲しいとの要望があった。

🌟現在の芳香剤などの香料は、全部合成の化学物質の模様。

🌟人類は、この半世紀くらいの間に化学物質を5,000種類以上生み出した。今まで存在しなかった多くの化学物質が、長期的には人の健康や人体にどの様な影響を与えるか分かっていないことが多いと思う。

🌟化学物質過敏症も、しばらく前から話題に上がるようになっている。

🌟良い香りでも強すぎると悪影響を隣人に与える場合がある。新たな思いやりの一つとして、配慮していきたい。


🍀広報川越1434号(平成31年3月10日) 川越市

「香りのエチケット」
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人工香料が川や海、魚介類を汚染している!?

10年ほど前に起こった “香りブーム”
それ以来、柔軟剤や合成洗剤、シャンプーなど、香りの強い日用品が身の回りにあふれるようになりました。
日本香料業界「香料統計」によると、平成21年からの10年間で香料の生産量は1.8倍に増加しています。
それらの香料の9割は、石油から作られた人工香料で、
アレルギーやぜんそくの原因物質や、環境ホルモンといって生物が本来持つホルモン作用をかく乱する物質も見つかっています⚠️


洗濯洗剤や柔軟剤、台所洗剤、シャンプーなどなど……
多くの製品に人工香料が使われていますが、水に流された後、それらはどうなるのでしょうか?
まず下水管を通って下水処理施設に流れつきますが、全てをきれいにすることはできません。
人工香料の60%は下水処理施設を通過して、河川や海に流れ出ています。
陸に近い場所だけでなく相模湾などの深海でも見つかっていて、魚やイルカの体内からも人工香料が検出されています。

特に最近問題になっているのが、香りや消臭・抗菌効果が長続きするタイプの柔軟剤や液体洗濯洗剤です。
これらは、人工香料などの成分をプラスチック樹脂製のマイクロカプセルに封じ込めていて、カプセルが時間差で弾けることで効果が長続きします。
EUでは、こうしたマイクロカプセルも含めたプラスチックを日用品に入れることを禁止する方針です。
東京大学の調査では、シジミから柔軟剤のマイクロカプセルや人工香料が見つかっています。


また、近年、安価で環境に良いとして、下水処理施設から発生した汚泥を利用した農業用肥料が使われていますが、
下水汚泥には、人工香料が高濃度で蓄積しているという研究報告もあります。
環境に流れ出た人工香料が、海や河川を汚染し、魚介類に悪影響を与え、さらに農地や野菜なども汚染しようとしているのです。


化学物質は、私たちの生活を便利にしました。
けれど、必要以上に使うことは環境に悪影響なだけでなく、私たち人間にかえってきます。
衣類の洗濯や食器を洗うのに、香料は必要でしょうか。
きれいにスッキリ洗えれば十分なはずです。さらにそこに、柔軟剤を染み込ませる必要もありません。

まず無香料にすることで、シンプルで、人にも環境にもやさしい暮らしを始めませんか?🐠🐬🐚


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「多環ムスク化合物の下水処理場における動態と環境負荷量の推定」熊本大学 2014年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/daikankyo/5/1/5_14G0101/_article/-char/ja/

「におい嗅ぎGCGC-O)を用いた相模湾および小笠原海溝の深海堆積物コアを対象とした人為起源におい物質の検索」佐賀大学 2020年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jec/30/0/30_94/_article/-char/ja

「合成香料を内包したマイクロカプセルが水界生態系に与える影響の検証」東京大学 2020年
https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-17K20041/17K20041seika/

香害パンフレット(NPO法人 ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議
https://kokumin-kaigi.org/?p=3623

柔軟剤が香水より「香害」になるのはなぜ?

最近、よく耳にするようになった「香害(こうがい)」。
「香害」とは、柔軟剤や合成洗剤、芳香剤、スプレーといった日用品に含まれる、人工的な香料や消臭・抗菌成分などの化学物質で引き起こされる “公害” のことを言います。
頭痛、吐き気、目やのどの痛みといった健康被害や、環境への影響が問題になっています。
体臭などの自然発生的な匂いは含みません。


「強い香り」というと香水を思い起こす人も多いでしょうが、
NPO法人日本消費者連盟などが運営する「香害をなくす連絡会」が2020年に行ったアンケート調査では、
体調不良を起こした製品の1位が柔軟剤(86.0%)、2位が香りつき合成洗剤(73.7%)、3位が香水(66.5%)でした(複数回答可)。


なぜ柔軟剤や合成洗剤の香りがつらいのでしょうか?

香水は、身体の数ヶ所につけるだけですが、柔軟剤や合成洗剤は洗濯に使用するため、衣類すべてに人工香料が染み込んでしまいます。
特に、洗濯機の柔軟剤投入口に入れた柔軟剤は、脱水の最後に洗濯物に加わるため濯がれていません。
さらに、そのように洗ったタオルで髪や身体を拭いたら、全身に柔軟剤の人工香料をくっつけてしまうことになります。


また、香水と柔軟剤に使われている香料は違います。
商品にもよりますが、値段が数千円する香水は草花から抽出した天然香料を使っていることが多いのに対して、
数百円で買うことができる柔軟剤のほとんどは、石油から作った人工香料が使われています。
値段が安いということは、それだけ安価で質の悪い原料が使われているということです。
国際香粧品香料協会(IFRA)という民間団体が、2015年に公表した3000種類の香料の内、
約半分が国連のGHS(化学品の表示に関するシステム)で毒性や危険性が認められているものでした。


さらに、テレビCMで「香りがつづく」「香りが弾ける」「ずーっと消臭」など効果が続くことをアピールしている柔軟剤・合成洗剤には、プラスチック樹脂製の「マイクロカプセル」が配合されています。
カプセルの中に人工香料を封じ込めて、汗や摩擦などでカプセルが少しずつ弾けることで効果が長持ちするのです。
カプセルの中に消臭成分や抗菌成分を入れているものもあります。
カプセル化した香料は柔軟剤使用者の服から飛び散りやすくなり、“良い香り” がした時、人工香料などの化学物質と一緒にマイクロプラスチックも吸いこんでいるのです。
EUでは、人体にも環境にも悪影響であるとして、来年から日用品へマイクロプラスチックを入れることを禁止しようとしています。


香水の天然香料も、薬品を使って抽出した時点で自然のものではなくなっているので、天然香料でアレルギー反応が出る人もいます。
けれども、時間とともに消えていき、つける量を調節できる香水の方が、柔軟剤や合成洗剤よりはずっと “自然な香り” なのです。

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「柔軟剤のにおいに関するトラブル急増、健康被害も問題に」ポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20190415_1351098.html?DETAIL

「香りブームの裏で、懸念される『香害』と『マイクロカプセル』による健康被害」ハーバービジネス オンライン
https://hbol.jp/197196/

「『香害』 見えてきた環境問題 ~マイクロプラスチックの影響は」RKB毎日放送(10分のニュース動画)
https://youtu.be/l10CWhy3dTg

「STOP!香害」パンフレット(NPO法人 ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議
https://kokumin-kaigi.org/?p=3623

柔軟剤の “良い香り” でなぜ体調不良に? ~「香害」が起こる理由~

「香害(こうがい)」とは、柔軟剤や合成洗剤、芳香剤、スプレーなどの日用品から発生する、人工的な香りや消臭・抗菌成分などで起こる健康被害のことです。
頭痛、吐き気、目やのどの痛みなど、さまざまな症状があらわれます。


なぜ「良い香り」で、体調が悪くなるのでしょうか?
香りつき商品に含まれている人工香料の90%以上は、石油から作られた化学物質です。
これらの香料について、国際香粧品香料協会(IFRA)という民間団体が独自の基準を決めていますが、
2015年に公表された3000種類の香料の内、約半分が国連のGHS(化学品の表示に関するシステム)で毒性や危険性が認められているものでした。
香料が、ぜんそくアトピーの原因になっているという指摘もあります。

日本の香料業界もIFRAの基準に従っているものの、香料を吸い込んだ際の危険性には着目していません。
また、柔軟剤、抗菌・除菌剤、消臭剤、芳香剤などは「家庭用品品質表示法」の対象になっていないため、成分表示も安全性も業界の自主性に任されています。
つまり、国で規制したり、安全性を確認したりはしていないのです。


さらに、健康被害を大きくしている原因は、人工香料などを「マイクロカプセル」に封じ込めたことです。
大手メーカーの香りつき柔軟剤や液体合成洗剤のほとんどに、このマイクロカプセルが配合されています。

マイクロカプセルは、目に見えない小さなプラスチック樹脂製のカプセルで、そのサイズはPM2.5と同じくらいです。
このカプセルが汗や体温、摩擦などで破れると、中から香料や消臭・抗菌成分が出てくる仕組みです。
テレビCMで「香りがつづく」「香り弾ける」「ずーっと消臭」「抗菌ブロック」というのは、マイクロカプセルが少しずつ弾けることによるものです。
カプセルが弾けた時、香料などの化学物質と一緒に、マイクロプラスチックも吸い込んでいるのです。


また、香料をカプセル化したことにより、本来は時間とともに消えていくはずの “香り” がいつまでも空間に留まり、また、何mも遠くまで飛んでいくようになりました。
衣類に付着しやすいよう粘着性もあるカプセルは、柔軟剤使用者の服から飛び散ると、他の物にくっついて匂いを放ち続けます。
自分が柔軟剤を使っていなくても、他の人が使う柔軟剤や近所の洗濯物の “香り” で具合が悪くなってしまうのです。


身体の小さな子どもやペットへの影響はさらに心配です。
特に、猫は体内で香料を分解できません。
「無香料」の日用品を選ぶことは、自分や周囲の人たちの健康を守ることにつながるのです。

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「柔軟剤のにおいに関するトラブル急増、健康被害も問題に」ポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20190415_1351098.html?DETAIL

「香りブームの裏で、懸念される『香害』と『マイクロカプセル』による健康被害」ハーバービジネス オンライン
https://hbol.jp/197196/

「家庭用洗剤でぜんそくが増加!? カナダの追跡調査で判明」ハーバービジネス オンライン
https://hbol.jp/214267/

「【猫の香害】においによる健康被害の症状と対策を獣医師が解説!」まりも動物病院
https://marimo-vet.com/blog/kougai/

「『香害』 見えてきた環境問題 ~マイクロプラスチックの影響は」RKB毎日放送(10分のニュース動画)
https://youtu.be/l10CWhy3dTg

「STOP!香害」パンフレット(NPO法人 ダイオキシン環境ホルモン対策国民会議
https://kokumin-kaigi.org/?p=3623